大阪市で歯髄温存療法
をご検討中の方へ
(歯の神経を残す最新治療)
大阪市淀川区(東三国・西三国・新大阪・三国)や
豊中市
エリアで
「歯髄温存療法」による
歯科治療をお探しの方へ
虫歯が深く進行すると、多くの場合「神経を取る」(抜髄処置)か抜歯が避けられないと思われがちです。しかし近年、できるだけ歯の神経を残すことを目指した「歯髄温存療法(しずいおんぞんりょうほう)」が注目されています。
歯髄温存療法(歯髄保存療法とも呼び、英語ではVital Pulp Therapy〈VPT〉と言います)は、その名のとおり歯の内部の神経(歯髄)を抜かずに歯を治療する方法です。

従来は虫歯が神経まで達すると神経ごと除去するのが一般的でしたが、歯髄は「歯の命」と言われるほど歯の寿命を左右する重要な組織です。
神経を失った歯は栄養が行き渡らず脆くなり、やがて折れたり再び虫歯になっても痛みに気づきにくくなってしまいます。
そこで最新の歯科用材料MTAセメント(高い密閉性と殺菌性を持つバイオセラミック)などの登場により、露出しかけた神経を保護し 歯髄を保存する治療が可能になりました。
当院でもマイクロスコープなど先端機器を駆使し、患者様の大切な歯を長持ちさせるために歯髄温存療法に取り組んでおります。
歯髄温存療法の
メリット・デメリット

歯髄温存療法の目的とメリット
歯髄温存療法の最大の目的は、「虫歯に侵された歯でも神経をできるだけ残し、歯の寿命を延ばすこと」です。歯の内部にある歯髄(神経・血管)は歯に栄養や水分を供給し、痛みや噛み合わせの感覚を伝える重要な役割を持っています。神経を残すことで以下のようなメリットがあります。
歯の寿命・強度を維持できる
歯髄が残っている歯には血流から酸素や栄養が届くため、治療後も歯の強度を保ちやすくなります。神経を取った歯は内部が乾燥して脆くなり、約20%で破折(割れてしまうこと)が起こるとの報告もあります。
歯髄温存療法によって神経を残せれば歯が割れるリスクを軽減でき、結果的に歯を長持ちさせることにつながります。
自然な痛覚・咬み心地が残る
歯の神経が生きていることで、冷たい・熱いといった刺激や咬んだ時の感覚が残ります。これにより、万一再度虫歯になってしまった場合でも痛みなどの異変に早めに気付けるという利点があります。
神経を抜いてしまうと痛みを感じないため虫歯の再発に気付きにくいですが、神経が残っていればその歯の異常を自身で察知しやすくなります。
治療の負担(期間・費用)を
抑えられる場合がある
歯髄温存療法は高度な技術を要する自由診療ですが、歯の神経を抜く根管治療と比較して処置回数や通院期間が短縮できるケースもあります。
神経を抜いた場合に必要となる土台(コア)や被せ物の処置が不要になる分、トータルでは治療費用や時間的な負担が軽くなる可能性があります。また神経を残すことで将来的に抜歯やインプラント等の大掛かりな治療を回避できれば、長期的には患者様の経済的・身体的負担の軽減につながります。
※ただし歯髄温存療法そのものは保険適用外の自由診療です。
歯髄温存療法の
デメリット・注意点
歯髄温存療法には素晴らしいメリットがある一方で、いくつか注意すべき点やデメリットも存在します。
適応の見極めが難しい
全てのケースで神経を残せるわけではありません。虫歯の進行度や歯髄の状態を慎重に診断する必要がありますが、「残せるかどうか」の判断は非常に繊細で難しいのが実情です。
一見神経を残せそうでも実は炎症が広がっている場合もあり、確定的な診断が難しいケースがあります。経験豊富な歯科医師による適切な診断が重要です。
再治療の可能性
(成功率100%ではない)
歯髄を残した場合、治療後に痛みやしみる症状が出ることがあります。処置直後に一時的な痛みが出ても徐々に治まれば問題ありませんが、痛みが長引いたり激しくなる場合は神経が回復せず悪化している可能性があります。
その際は残念ながら改めて根管治療(神経の除去)を行う必要が生じます。
また歯髄温存療法自体、近年登場した比較的新しい治療法のため、長期的な成功率に関するデータが十分でない点も留意が必要です。術後は定期検診で経過を観察し、異常があれば早めに対処することが大切です。
自由診療による費用負担
後述の通り歯髄温存療法は公的保険が使えない自由診療です。
保険適用外のため治療費が高額になりやすい点はデメリットと言えます。
また高度な技術と長時間の処置を要するため、一回あたりの治療時間が長くなる傾向があります。費用・時間の負担については事前によくご相談ください。
適応外のケースでは効果がない
歯髄温存療法はあくまで歯髄が生きていることが前提の治療です。すでに神経が死んでしまっている歯や、強い自発痛を伴う歯髄炎を起こしている歯では適応外となり、最初から抜髄(神経を取る処置)を選択した方が良い場合もあります。
また、虫歯が歯根の深くまで達して歯自体の保存が難しい場合や、歯にヒビが入っている場合も神経を残すことは困難です。無理に歯髄温存にこだわらず、状況によっては早期に適切な根管治療や抜歯を行う判断も重要です。
最終的な補綴治療が必要
歯髄温存療法で神経を残せても、虫歯による歯の欠損部分が大きい場合には被せ物(クラウン)などで歯を補強する処置が必要になることが多いです。
大きく削った歯は詰め物だけでは強度が不十分なため、結果的に被せ物治療へと移行するケースがあります。
被せ物の作製には別途費用がかかり、保険適用外の素材を用いる場合は高額になることもあります。
事前に治療計画と費用について十分説明を受け、納得した上で治療を進めましょう。
歯髄温存療法の
治療の流れ

検査・診断(初診)
まずレントゲンや歯髄電気診断(電気歯髄診=EPT)など複数の検査を行い、その歯の歯髄が生きているか、保存可能かを調べます。痛みの有無・程度や歯の状態を総合的に診断し、歯髄温存療法の適応条件に合致するかを慎重に見極めます。
適応と判断できれば、歯科医師が治療内容を丁寧に説明し、患者様と十分にカウンセリングを行った上で治療方針を決定します。
治療計画と時間確保
歯髄温存療法を行うと決まったら、患者様・医師双方で十分な治療時間を確保します。歯髄を残す処置は非常に繊細で、虫歯の取り残しがないよう注意しつつ神経を傷つけないよう慎重な手技が求められます。そのため通常の虫歯治療より長めの時間枠を取り、リラックスできるよう体勢なども整えてから処置に臨みます。
虫歯の除去と防湿下での処置
(2回目来院)
麻酔を行い、治療箇所をラバーダム防湿というゴム製シートで覆います。ラバーダムを装着することで唾液に含まれる細菌から歯を保護し、治療中に新たな細菌が患部に入り込むのを防ぐ目的があります。
そしてマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた拡大視野の下で、虫歯に侵された部分だけを丁寧に削り取ります。健全な歯質はできるだけ残しつつ、感染した象牙質のみを見極めて除去することで、歯の強度を保ちながら神経に近い部分の虫歯までしっかり取り切ります。
※虫歯の範囲が大きい場合、コンポジットレジン(CR)で一時的な壁を作り、削る際の作業スペースを安定させることもあります。
歯髄の保護(覆髄処置)
虫歯が神経の近くまで達していた場合や、削っている途中で歯髄が一部露出してしまった場合には、歯の神経を保護するための特別な処置を行います。具体的には、露出した部分の歯髄だけをわずかに除去する(部分断髄)か、露出がごくわずかであればそのまま、MTAセメント等の覆髄剤で歯髄を直接覆って封鎖します。
MTAセメントは歯髄温存療法の成功に鍵を握る薬剤で、高い密閉性により細菌の侵入を防ぎ、さらに歯髄の治癒や硬い組織(橋状硬組織)の形成を促す効果があります。
覆髄剤で丁寧に神経をコーティングしたら、その上を樹脂(レジン)で密封し、細菌が内部に入らないよう仮詰めします。
最終的な詰め物・被せ物の処置
覆髄処置が完了した後、数日~数週間程度の経過観察を行う場合があります(症状が安定していれば比較的短期間で次の工程に移ります)。歯髄が安定していることを確認できたら、仮詰めを除去し歯の形を整えてから最終的な修復処置に移ります。
虫歯の範囲が小さければレジンや詰め物(インレー)で修復し、大きく欠損している場合は被せ物(クラウン)で補強します。神経が残っている歯への被せ物では、噛み合わせや歯髄への負担にも配慮した材料選択・設計を行います。
定期検診・メンテナンス
治療後も安心せず、定期検診で経過をチェックすることが重要です。
歯髄温存療法を受けた歯は、とくに処置後しばらくの間は状態に注意が必要です。違和感や痛みがぶり返していないか、レントゲンで歯根の先に炎症が出ていないか等を継続的に確認します。
問題がなければそのまま維持し、万一異常が見つかった場合は早めに追加処置(再覆髄や抜髄治療等)を検討します。
また再発虫歯を防ぐためにも、日頃の歯磨きや定期的なクリーニングで口腔内を清潔に保つことが大切です。
歯髄温存療法の
治療費用と
保険適用について

| 費用目安(自費) | 一般的な相場として1歯あたり約3~10万円程度が目安と言われています。使用する材料や処置内容によって幅がありますが、例えばある専門クリニックでは5万~8万円ほどを目安と案内しています。 当院における具体的な費用については診査後にご提示いたしますが、標準的な虫歯治療に比べ高額になる点はご了承ください。 |
| 費用目安(保険) | 保険適用の治療としては、深い虫歯に対して水酸化カルシウム製剤を用いた簡易的な覆髄処置を行うこともあります。しかし保険の覆髄法では成功率があまり高くないのが現状です。 処置後に知らぬ間に神経が死んでしまい、症状が出た時には大きく腫れて激しく痛む…という事態も珍しくありません。 一方、MTAセメントなどを使った歯髄温存療法は高い成功率が期待できますが、材料費も高価で高度な技術を要するため自費診療となっています。 保険内で神経を残す処置が全くできないわけではありませんが、確実に神経を守りたい場合は自費の歯髄温存療法を選択する価値があります。 |
歯髄温存療法の費用に
含まれるもの
歯髄温存療法の費用には、処置に使う材料費(MTAなど高価な薬剤)や高度な滅菌環境・マイクロスコープ使用料などが含まれます。加えて処置後の詰め物・被せ物の費用は別途発生します。
当院では事前に見積もりと内訳をしっかりご説明し、追加料金の有無も含めて透明性の高い料金提示を心掛けています。高額治療のためデンタルローンやクレジットカード払いなどにも対応しておりますので、不安な点は遠慮なくご相談ください。
保険診療の根管治療とは異なり、自由診療(自費診療)となります。健康保険が適用できないため患者様の実費負担となり、費用は各歯科医院によっても異なります。
歯髄温存療法について
よくある質問

Q. どんなケースでも歯髄温存療法
は受けられますか?
適応できるケースは限られます。 歯髄温存療法は歯の神経が生きていることが条件です。
次のような場合、残念ながら神経を残す治療の適応外となることがあります。
- 強いズキズキとした自発痛がある(継続的な激痛を伴う)場合
- 冷温刺激でいつまでも痛みが残る(冷たい・熱いで強い痛みが走る)場合
- 虫歯が歯ぐきの縁より深くまで進行し、歯自体の保存が難しい場合
- 歯の内部に大きなヒビ(クラック)が入っている場合
こうした状態の歯は神経が不可逆的に炎症・壊死している可能性が高く、初めから抜髄や抜歯を選択した方が予後が良いと考えられます。ただし素人判断は難しいため、「神経を残せるかどうか」はぜひ一度当院にご相談ください。
検査の上で最適な治療法をご提案いたします。
Q. 歯髄温存療法の治療中や
治療後に痛みはありますか?
処置の際は局所麻酔を行いますので、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。
麻酔が切れた後、処置当日に歯がうずくような軽い痛みや一時的なしみが出る場合があります。
しかし通常は数日で治まる軽度のものですのでご安心ください。痛み止めの薬も必要に応じて処方いたします。
なお、処置後に強い痛みが続く場合は神経の炎症が改善せず悪化している可能性があります。
その際は無理に我慢せず早めにご連絡ください。
結果的に根管治療(神経を取る治療)が必要になるケースもありますが、その場合も責任を持って速やかに対応いたします。
Q. 治療期間・通院回数は
どのくらいかかりますか?
症例にもよりますが、歯髄温存療法自体は2~3回程度の通院で完了することが多いです。初回に検査診断と応急処置、2回目に歯髄温存の本処置(虫歯除去・覆髄)が完了し、その後1~3ヶ月ほど経過観察を行います。
経過に問題がなければ仮詰めを外して最終的な修復(詰め物・被せ物)を行い終了です。
被せ物の種類によってさらに型取りや調整で1~2回追加になる場合もあります。
根管治療の場合も平均3~4回の通院が必要なことを考えると、大きく回数が変わるわけではありません。
しかし歯髄温存療法では処置内容が集約される分、1回あたりの治療時間は長め(1時間以上)に設定しています。
忙しい方でもスケジュール調整しやすいよう配慮いたしますので、ご希望があれば予約時にお申し付けください。
Q. 歯髄温存療法の成功率は
どのくらいですか?
失敗した場合はどうなりますか?
成功率は歯の状態や原因によって異なります。
たとえば虫歯ではなく外傷が原因で歯髄が露出したケースでは、95%以上の高い確率で神経を残せるとの報告があります。
一方、虫歯が原因で細菌感染を起こした歯では、神経を残せても再感染による症状再発リスクがどうしても高くなります。
現時点で歯髄温存療法の長期的な生存率データは蓄積中ですが、初期の研究ではMTAを用いた場合の成功率は概ね70~80%程度とも言われています(条件により大きく異なります)。
万一歯髄温存療法がうまくいかなかった場合でもご安心ください。その場合は速やかに通常の根管治療に切り替えて対処します。
神経は失うことになりますが、歯自体は残せますので心配せずにアフターフォローをお任せください。
Q. 保険は使えますか?
費用が心配です。
申し訳ありませんが、歯髄温存療法は保険適用外(自費診療)となります。
やはり高度な材料・技術を用いるため費用はどうしても高くなります。ただ、歯の神経を残すことで将来的な歯の喪失リスクを減らせるメリットを考えると、決して無駄な投資ではありません。
当院では事前に治療費の見通しをご説明し、治療途中での追加費用も原則ございません。
また分割払い等のご相談にも応じております。費用面がご不安な方も、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
患者様の状況に合わせた最善のプランをご提案いたします。
まずはお気軽に
ご相談ください
歯の神経を残すことで歯本来の寿命を延ばし、できるだけ長くご自身の歯で噛める喜びを感じていただきたい——それが当院の願いです。
大阪市淀川区(三国・東三国・新大阪エリア)や豊中市にお住まいの方で、「歯髄温存療法に興味がある」「なるべく神経を抜きたくない」とお考えの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
初めての方でも安心してご来院いただけるよう、丁寧に現状を説明し患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。
歯のことでお悩みでしたら、お電話または当サイトの予約フォームよりお気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、あなたの大切な歯をお守りするお手伝いができることを心よりお待ちしております。


