歯周病治療
歯周病治療について

当院の歯周病治療の特徴
当院では、できるだけ歯を残すことを大切にした治療を行っています。
歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、早期発見・早期治療がとても重要。
歯科衛生士とのチーム体制で、患者さまのお口の状態に合わせたケアとサポートを提供しています。
歯周病治療の診療方針
初期段階の歯周病(歯肉炎・軽度歯周病)にはクリーニングとセルフケア指導
進行した歯周病の場合は投薬・歯周外科処置や再生療法を検討
症状が安定すれば定期的なメンテナンスと再評価に移行
口腔内の状態を見ながら、無理のないペースで治療を進めていきます。
歯周病の症状段階別
の特徴
軽度歯周炎
(歯周ポケットの深さ3〜4mm)
見た目
歯ぐきが赤くなって少し腫れている
痛み
ほぼ無症状。歯磨き時に出血することも
日常生活の支障
少ないが、見逃されやすい段階

中等度歯周炎
(歯周ポケットの深さ5~7mm)
見た目
歯ぐきが下がり、歯が長く見える
痛み
噛むと違和感が出ることがある
日常生活の支障
口臭が気になったり、食事に影響が出る場合も

重度歯周炎
(歯周ポケットの深さ7mm以上)
見た目
歯ぐきが大きく下がり、歯がグラつく
痛み
ズキズキと強い痛みが出ることがある
日常生活の支障
噛む力が弱くなり、歯が抜けることも

歯周病・歯肉炎について
歯周病とはどんな病気か
歯周病は、歯を支える骨や組織が細菌によって壊されていく慢性疾患です。
初期は出血や腫れなどの軽い症状だけですが、進行すると歯が抜け落ちることもある怖い病気です。

歯周病になる原因とは
歯垢(プラーク)や歯石の中にいる細菌が主な原因です。これらが長期間残ると、歯ぐきが炎症を起こし、進行していきます。
その他にも、喫煙・糖尿病・ストレス・口呼吸なども関係してきます。
歯周病になりやすい人とは
- 歯磨きが不十分な方
- 喫煙習慣のある方
- ストレスが多い方
- ホルモンバランスが変化しやすい妊娠・更年期の方
- 糖尿病の方
などがリスクが高いとされています。
歯肉炎とはどんな病気か
歯肉炎は、歯周病のごく初期段階。歯ぐきだけが炎症を起こしている状態です。
この時点なら適切なケアで健康な状態に戻せます。痛みが少ないため見逃されがちですが、放置は禁物です!

歯周病と
全身疾患について

歯周病は糖尿病・心臓病・誤嚥性肺炎などの全身疾患と関連があることが分かっています。
また、口臭の大きな原因にもなります。お口だけの問題ではなく、全身の健康にも影響を与える病気なのです。
歯周病で抜歯を行った方が
良いケース
- 歯がほとんどグラグラで
支えられていない場合 - 周囲の骨が大きく
溶けてしまっている場合 - 繰り返し腫れや痛みが出ている場合
こうしたケースでは、他の健康な歯を守るためにも抜歯を選択することがあります。
歯を抜かずに治療する
メリット・デメリット
メリット
天然の歯を残すことで、噛む力や見た目が自然に保てる
デメリット
治療期間が長くなったり、症状によっては再発のリスクもあり
歯を抜いた場合の
メリット・デメリット
メリット
炎症の元がなくなることで、他の歯ぐきや歯への悪影響を抑えられる
デメリット
入れ歯やインプラントなどの補綴治療が必要になる
歯周病のセルフチェックポイント
- 歯磨き時に出血する
- 歯ぐきが赤く腫れている。
色が変わった気がする - 歯が長くなったように見える
- 口臭が気になる
- 噛んだときに違和感がある
ひとつでも当てはまる方は、早めの検査をおすすめします!
歯周病治療の流れ

検査・診断(歯周ポケット検査・
レントゲン撮影・口腔内写真)
スケーリング(歯石除去)
再評価(精密歯周病検査)
状態に応じて外科的治療
(フラップ手術や再生療法)
定期メンテナンス・再評価
まとめ
このように、歯周病治療は“静かに進む病気”に対して、
できるだけ早く、そしてできるだけ歯を残す方向で対応していきます。
